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「ヘビ」

私は物心ついたときから、ヘビが好きだ。
今でも好きで、家には6匹のヘビを飼っているし、卒論研究もヘビをテーマにしている。
私を知っている人間の大部分は私といったらヘビというイメージがあるかもしれない。
それくらい私の人生はヘビという動物と密接に関わってきた。

ヘビとは不思議な生き物である。
6匹も飼っている自分が言うのもなんだが、この動物は飼っていてあまり面白くない。
最近の研究ではどうもヘビにも社会性というものがあることが分かってきているらしいが、基本的にはヘビにとって、自分より小さな動物は餌、大きい動物は敵である。つまりは一部の大蛇を除いて人間は恐怖の対象だ。ヘビと言うと恐い生き物というイメージを持っている人は多いかも知れないが、我々以上にヘビは私達人間のことを恐れている。そのため彼らは飼っていても、基本的にこちらが用意した隠れ家に隠れて出てこない。出ていたとしても我々の存在を感じて逃げてしまう。
彼らは人間に「慣れる」ことはあっても「懐く」ことはない。哺乳類のように一緒に遊ぶとか、撫でるようなふれあいはできない。おそらくはふれあいは彼らにとってストレスであろう。ストレスを感じると彼らは餌を食べなくなる。変温動物である彼らは代謝が低いため、我々のように毎日餌を食べる必要がなく、餌の種類にもよるが我が家では基本的に一週間に一度餌を与えているだけで元気に暮らしている。むしろ餌を食べると言う行為は無防備な状態になってしまうので、餌を食べて危険な目にあうくらいなら、確実に安全な状態になるまで餌を食べないという戦略をとるのだろう。
我々の常識が通用しない生物なのだ。
そう考えると、ヘビの飼育というのは犬や猫を飼うというよりも、魚や植物を育てるという行為のほうに近いのかもしれない。確かにヘビを可愛がる人よりは、大きく育てたり、繁殖させたり、色々な種類や品種を集めてコレクションすることを目的や楽しみにしている飼育者のほうが多い気がする。
ヘビが人間の都合に合わせてくれることはない。というよりは、彼らは彼らなりにできる範囲内で人間の都合にあわせてくれているのだろう。
だからこそヘビという動物を理解する努力を惜しまない人間だけが、ヘビを飼うことができるのだろう。これはどの動物にも当てはまることだ。

そんなヘビだが飼っていると時折、我々にその不思議な生態の一部を見せてくれる。
餌を食べる姿、水を飲む姿、脱皮をする姿……。
複数個体のヘビを飼っていると、種によって、個体によって、個性のようなもの見えてくることがある。餌の選り好みや人間への慣れ度など種や個体によって全然違うものだ。

「シマウマの飼育に一生をかける人間はすくないが、爬虫類の飼育に一生を捧げる人はたくさんいる。それだけ爬虫類という動物は魅力的なのだ。」
直接ではないが、とある動物園の爬虫類飼育者の方から聞いた言葉である。ヘビとは本当に魅力的な動物である。だからこそヘビはおもしろい。
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